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考える力

年度末に向け、さまざまな委員会やプロジェクトが仕上げの時期に入っています。
先日、アドバイザーとして関わっているプロジェクトの成果発表会がありました。

その振り返りの席で、プロジェクトメンバーから、「満足できる内容なのですが、最初から先生に具体的な方法(答え)を教えてもらっていれば、内容の質を高めるために時間を使えたようにも思います。」との感想がありました。
限られた時間の中で、かつ他の仕事をやりながら結論を出すものでしたから、その気持ちは判りますが・・・。

私は、アドバイザーで関わる場合、「教えすぎないこと、一緒に考えること」を大事にしています。(よく、言われていることですが。)
まずは基礎を教え、その後は相手の理解度や状況に併せて、問題の解き方や次の展開を、手を変え品を変え伝えます。また今の時代、問題の解き方もひとつではなく、私の知っていることだけがふさわしいとも限らないので、一緒に考えながら進みます。

やり方(How to)を教えてもらう方が簡単でよさそうなのですが、そうなると問題を解くために深く考えること、「何(What)」 と 「なぜ(Why)」 の2つが抜け落ちてしまいます。
How to も確かに大事ですが、What と Why が抜け落ちると、その時はわかったような気になりますが、他のケースに遭遇すると、実は全く応用が利かないのです。

そして、結果がでないからと、別なHow to を求めて、渡り歩くようになります。しかし、What と Why は時間がかかることが多く、敬遠されがちですね。もしかしたら、What と Why を考える方法がわからないかも・・・?

今回もそうでしたが、最初は苦しく、何度もやり直しを繰り返すのですが、ある時期を越えると、急に全体が見えてきて、解けるようになってきます。こうなるとしめたもので、こちらのアドバイス以上のものを作ってくるようになります

このやり方は、こちらも数倍大変なのですが、やり終えた後の成果が明らかに違うのです。
考える力や方法が身につくだけでなく、自分達で結論を出したという体験は、自信にもつながります。
自信をもって発表するメンバーの顔と、「次もできそうだ」 「考えることの意味がわかった」 との感想を聞きながら、あらためて教えすぎないことのパワーを感じると共に、頑張った私にもご褒美!でした。

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一昨日、「女性・生活者のCSR(企業の社会的責任)36指標」をプレスリリースしました。
半年間、HERSTORYの日野社長と作り上げてきたもので、今回の発表で一段落です。(ふーっ
  http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=182167&lindID=5

男性と女性では企業を評価する視点に違いがあることに着目し、今回の指標を開発しました。
例えば、企業を評価する際、男性は業績や経営体制などから評価しますが、女性は使用している商品やサービスを通じて、自分とのつながりのなかで評価をする傾向にあります。

今回の指標では、「女性・生活者は企業の社会的責任を製品やサービスを通して」捉えており、つまり、「製品を購入した時から始まり、購入後さらにはその製品が寿命を終えるまでの間、企業からの情報提供と双方向のコミュニケーションと責任を求める」ことを明らかにしました。

具体的に、36個の指標を開発したのですが、「説明責任とコミュニケーション」への関心が最も高く、「商品の質(安全・安心)」への指向が続き、「社会貢献・地域貢献」「企業論理と経営理念」「環境への配慮」へと集約できます。

また、CSRというと、植樹に代表されるような環境への取り組みや地域貢献・寄付を思い浮かべる方も多いと思いますが、女性・生活者は、「本業を通じたCSRの展開、とくに安全性や信頼性に関するコミュニケーション、製品の最終プロセスまでの環境への取り組み」を求めています。

更に、「該当企業の商品は少し高くても買いたい」という声も多くあり、企業活動そのもののに関する本質的な責任を求め、企業とお互いにWin-Winの関係を示唆する建設的な結果を導けたと思っています。

なお、プレスリリースにある、3月5日の詳細な発表会は、既に定員になったそうです。(ごめんなさい。)
私たちにとっても企業にとっても大事なテーマですので、研究を続けていく予定です。

理論と実践

ここ数日も寒さの厳しい日が続きましたね。絵文字名を入力してください
私はまたまた風邪をひいてしまい、何枚もカイロを貼り付けながら仕事をしています。同僚の先生方からは「働きすぎなのと違う?」と言われ
・・・そうなのかなあ~

今月は修士・博士課程の入学試験と修了試験に関する仕事でかなり忙しい月です。 
忙しいながらも、改めて社会人大学院の面白さと意義を感じています。
私の属する大阪市立大学創造都市研究科は、社会人しか入れないユニークな大学院です。
世の中には社会人も入れる大学院はありますが、うちの大学院はその逆で、社会経験(3年以上)のない方は原則入学資格がありません。
机上の空論ではなく実践的な研究、社会の問題を解決できるような大学院を目指しているからです。

「理論なき実践は盲目であり、実践なき理論は空虚である」は神学を発端にする有名な言葉であり、私も常に頭にありますが、この言葉に通じるものがあります。

私自身も29歳で社会人大学院に進みましたが、「学ぶことってなんて面白いのだろう。」と感じたのは、実はこのときからでした。 誰かに強制されたり、試験や資格などのためではなく、問題意識を持って自発的に進学したからだと思います。
大学院では自分の問題意識を解決する面白さ、そして何よりも先人達のさまざまな研究にふれるたびに驚愕しました。自分の問題意識や体験が、すでに体系化され整理されている!
・・・素晴らしい研究に触れたときは、頭ではなく心が震えることも知りました。

また、「知識は力なり。」とはベーコンの言葉ですが、知識を得ることは最初からの試行錯誤をスキップし、先人達の肩からジャンプスタートすることだと思います。
勿論、イチローのバッティングを理論的に研究しても、イチローと同じバッティングができるわけではありませんから、知識だけあってもそれが力になるわけではありません。自分なりに試してみること、体験を通じて自分なりの思索を発展させることで、はじめて知識は力になるだと思います。日々の実践と思索が大事なのかもしれません。

「思索なき生活は盲目である。生活なき思索は空虚である。」       (淡野安太郎『哲学思想史』より)

立春に思う

今日は立春、急に思い立って春日大社にお参りに行きました。
今日から新年がスタートとも言われていますので、新しい気持ちです。

1月は学生さんの修士論文の仕上げの一方、図書館調査にでかけたり、講演会・研修でお話したりと動きのある一ヶ月でした。その中で、「持続可能な社会への責任とコスト」という言葉が頭を離れず、ずっと考えていました。

例えば、価格が安い海外の木材に押されて手入れされなくなった(できなくなった)国内の山々。
例えば、非正規職員の雇用は確かにコスト削減にはなるけれど、結果的に格差社会を産む。
確かに、競争が市場の原理。しかし、競争の先に何を生み出すのだろうか。
価格中心のものさしで選択してきた今の社会の結果を、ひしひしと感じるようになった一方で、そのものさしや流れを変えるための動きやヒントも様々にあって、自分の中で消化されつつあります。

今月には、昨年から開発している女性・生活者のCSR(企業の社会的責任)指標を発表予定であり、持続可能な社会の責任とコストについて発信を始めようと思っています

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